Dreamforce 2018 DAY1 基調講演(オープニング キーノート)雑感
サンフランシスコがSalesforce一色になる毎年恒例のイベントDreamforce。オンラインビューイングでの参加者は1,000万人とも言われ、開催直前に公開されるリリースノートも大量です。Dreamforce開催前には是非プレスリリースをチェックしてみましょう。大体のネタは掴めます。
プレスリリース「Salesforce Kicks Off Dreamforce 2018—A Celebration of Trailblazers」から引用すると、
Salesforce Delivers Innovations for the Customer Success Platform
- カスタマーサクセスプラットフォームの進化
- Salesforce Customer 360
- MuleSoft Anypoint Platform
- Einstein Voice
- Quip Slides
Salesforce Strengthens Strategic Partnerships with Industry Leader
- 戦略パートナーシップの強化
- Apple and Salesforce
- Amazon Web Services (AWS) and Salesforce
これらが2018年のDreamforce目玉ネタになるようです。また、各キーノートではWinter’19を含めた新機能が続々と公開されることでしょう。
進化したCustomer Success Platform~Salesforce Customer 360
オープニングキーノートで焦点が当ったのは、「Salesforce Customer 360」でした。顧客マスタを中心にして顧客のデータ、例えば注文履歴や問い合わせ履歴などをぐるっと統合しちゃいましょう、といった感じでしょうか。 そしてこのSalesforce Customer 360を加えて、従来からあるCustomer Success Platformが新しくなりました。3月末に開催されたTrailheaDX 18から比較すると、こんな感じで成長しています。
(モバイルブラウザの方は、再生ボタンを押すと図が表示されます。)
現在のSalesforceのソリューション群をうまく統合した感じがしますね。
Salesforce Customer 360によるCRMの具現化
Salesforceの開発・導入をしていて感じるのは、CRMのコンセプトを具現化するのは実に難しいということです。営業管理と販売管理に分散する顧客マスタをどう統合するかなど、マスターデータ管理の問題一つをとっても、まさにシステムインテグレーションが必要とされる場面です。
さらなるCRMの実現に向けてSalesforceの出してきたソリューションが、Salesforce Customer 360。TrailheaDX 18で発表されたIntegration Cloudは、MuleSoft Anypoint Platformと何が違うのか、3月末時点ではまだ不明瞭でしたが、半年の間に仕上がってきたようです。 Customer 360の顧客マスタに対して、各業務システムに散らばったカスタマーデータをAnypoint Platformで統合することで、「Connected」な業務システムの姿を見せてくれそうで、今後の展開が楽しみです。