Dreamforce 2018 パートナーキーノート 雑感

最近のDreamforceでは、キーノートがどんどん細分化されてきています。 数あるキーノートの中から、パートナーキーノート「The Greatest Ecosystem to Deliver Customer Success」のインプレッションを記してみます。
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Salesforce社の2018年度(2017年2月~2018年1月)の売上高105億ドルは、アドビと同等、オラクルやSAPの3分の1、マイクロソフトの10分の1ほどの規模となります。日本でいうと富士通の4分の1で、NTTデータと同じぐらいでしょうか。 AWSと比較してみると、2017年のAWS売り上げが174億6000万ドルなので、おおよそ6割といった感じでしょうか。これからどこまで成長していくのか、楽しみです。

Salesforceエコノミーの売上見込みが2022年までに世界で8,590億ドルというのは、プレスリリース「セールスフォース・ドットコム、Salesforceエコノミーに関する最新調査レポートを発表」 にて既出ですので、合わせて読んでみると興味深いです。

こちらでは日本についても個別にデータがあり、同じく2022年までの売上が1,060億ドルとされています。元のホワイトペーパー(英語)はこちらです。

このスライドのMultiplier 5.2Xというのは、「Salesforceが1ドル生み出すごとにエコシステムでは5.2ドルが売り上がる」というIDCのモデルを引用しています。この指標はさほど変化していないようですが、Salesforce自体が成長していくので、エコシステムも3倍大きくなると予想されています。 ただしその分、新規参入してくるパートナーも増えるわけですから、どう自分の取り分を確保していくか、考えていかなければならないなぁと思います。

このあたりの構造については、サーバーワークスの大石氏が自身のブログで「Salesforceのエコシステムは「マーケティング」が始点となり、より高くても買うユーザーを増やしさらにマーケティングに投下するというイメージです。」と4年前に言及していますが、Salesforceの変わらない哲学といったところでしょうか。

Salesforce社によると、このエコシステムの成長を支えるのが『業界別ソリューション』ということで、業界を7つに切って、攻めていくぜ、といった説明がなされました。

550億ドルはB2C、260億ドルはB2B、それら合わせて800億ドル以上の未開拓の売上可能性があるので、インスパイアされて頑張ってねという素敵なプレゼンテーションです。 業界ごとの7種類の衣装を着たアストロなど、力の入り具合にもびっくりです。

ソリューションを営業するに至るまでのバリューチェーンの図。ブループリントに紐づくソリューションへ自社が食い込めるかどうかがポイントになるでしょう。

最後に、米国も人材難なんだよ~との悩みへの対策として、コンサルタント養成ギブスとしてのLearning Pathの発表がありました。

当社も元々は製造業向け業務コンサルタントだったので、SalesforceのIndustryフォーカスは興味深いですし、業界別ソリューションを何か作れると面白いなと思いました。成長するエコシステムの一員として生き残りをかけて頭を絞ってみたいと思います。